もしそうだったならばこの恋を嘲笑って


静かに揺れる水面に映るは
夜空に浮かぶ月と星
水にふれても月にはさわれず
ただ虚しさが残るだけ
どう足掻いても届かぬ場所にそれは在り
届かぬが故に思いを馳せる
届かぬとわかっていながら伸ばす手は
空を掴んで拳に変わる
想い
伸ばして
届かずにいる
それがそんなにおかしいのなら
どうぞ大きく笑ってください
ただわたしは何度でも届けと願い手を伸ばす