どこまでもどこまでも、どこまでも


窓を開けたままで寝る。
髪の隙間に風が通って気持ちいい。
真夜中に窓を開け放していたら、
大人にならない少年が入ってきてくれないかな、なんてことを考えてた。
そしてわたしを時が流れない島へ連れて行って欲しい。
わたしは、変わっていくことに怯えてる。
今の仲間達はそれぞれ違う道へ進む。
新しい環境と新しい友達。
今までの仲間をどれだけ大事に思っていても、
時は流れるから、今で精一杯になるから、
今までのすべては思い出になって、少しずつ色あせていく。
わたしにもきっとみんなを忘れる日が来る。
変化を恐れるなんて、そんなこと無駄ってわかってる。
こんなこと考えてる今だって、わたしは少しずつ変わっているんだ。
どこまでも道は続いて、どこまでもわたしは進んで、
わたしは少しずつ変わっていく、拒むことなんてできない。
わたしができることなんて今は数えるほどしかない。
開けていた窓を閉めて、ベッドの中で目を閉じた。