この円の中で地団駄を踏んでる


将来のことなんて、全然わからない。
見ようとしても霧がかかっていて見えない感じ。
今を生きればいいって言われても、前が見えないと不安だ。
でも、将来を思い描くこともできない僕に、
いったい何ができるっていうんだろう。
前が見えないからこわくなって、
でも後には戻れないし、立ち止まることも許されない。
だからとりあえず足踏みして、進んだような気になってるんだ。
前に進めなくて、悔しく思ってるんじゃない。
そんなつまらない嘘をついて、僕はおそるおそる前に進む。
そんなふうに進んだら、いつかは堂々と歩けるようになってるだろうか。
つまらない嘘もちゃんと受け入れられるようになるだろうか。
未来を思い描けるようになって、そうやって、僕はきっと変わっていく。
将来だってわかってきたような気がする。
もちろん霧が晴れることはないけど、少しだけ薄れたかもしれない。